C6H13NO2-iのブログ

文章は下手くそです。夢の備忘録を書いています。

さっき見た夢の話

 

 

  コンビニに買い物に行ったら小学校時代の同級生と再開した。久々に会った彼は髪を染めていた。せっかく会ったのだからと、ファミレスかどこかでご飯を食べに行った。「高校ではどうだった」「今は何をしているか」等他愛もない話で盛り上がった。

  暫くして、彼は最近の悩みを話し始めた。

 

  数日前、コンビニの前でジュースを飲んでいると小柄で俯いたおばあさんが目の前までやって来た。「何か用ですか?」と聞こうとした次の瞬間、おばあさんは突然ガシッっとジュースを持っている方の手首を掴んできた。驚いて咄嗟に振りほどこうと思ったが小柄な姿からは想像がつかない程に力が強く、近くにいた人が異変に気づき3人がかりでようやく引き剥がした。

  何故そんな事をしたのかと問い、スッ…とこちらを見たおばあさんの顔を見て血の気が引いた。おばあさんは何を答える訳でもなく、ニヤニヤと薄気味悪い笑みを浮かべこちらを見ていた。

  その後警察に通報し、おばあさんはパトカーに連れて行かれたが、去り際に一言だけ残していった。スロー再生のように引き伸ばされた様にゆっくりとした酷くしわがれた声で

「また、会いたいねぇ」と。

 

  以降そのおばあさんの不気味な笑みと言葉が頭を離れず、憂鬱な日々を送っているらしい。

  話を聞き終え「随分と奇妙な体験だね」と返しながら、直感的に面倒事の気配を感じた。面倒臭いし、どう話を切り上げようかと考えていると彼はふと口を開いた。

「そうなんだよ…。だからさ、今度裁判をしようと思うんだ。」

  そうか、この人裁判するのか…。大変そうだな〜…と思いながらコーヒーを一口飲んでようやく、幾つかの段階が飛んでいることに気づく。

「なんで?」と思わず聞き返した。

  明らかにオカルト系の話だった。これから2chホラーみたいな非日常が始まって行く流れだったはずじゃん。なんであからさまに怪異ですみたいな存在に対して法的処置を取ろうとしてるんだこいつは。

 

  彼が僕の質問に返答しようと口を開きかけたところで視界が暗転し目が覚めた。起きて直ぐにニヤつく老婆の怪異について調べたがターボババアしか引っかからなかった。夢の産物かもしれないがヤケに既視感があったので、多分どこかで見ているはず。五分くらい考えても出てこないのでとりあえず保留にしておこうと思い、備忘録の意を兼ねてここに記す。